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ナイアガラの滝の遠景

1830年

トーマス・コール

The Art Institute of Chicago

https://www.artic.edu/artworks/90048/distant-view-of-niagara-falls

トーマス・コールは19世紀アメリカのハドソン・リバー派派の画家です。
ハドソン・リバー派とは19世紀半ばに活動した、アメリカ風景画家グループの総称で、トーマス・コールは創始者とされています。
ナイアガラの滝は当時、自然の象徴として重要視されていました。
トーマス・コールはナイアガラの滝の自然としての威厳と畏怖を強調するかのように、本来周辺にあったはずの観光施設や工場を一切描写していません。
産業社会の発展が活発な時代において、本来あった自然を風景がにすることで、改めて自然の価値を再認識させようとしたのかもしれません。