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恋に悩む乙女
1660年頃
ヤン・ステーン
Metropolitan Museum of Art, New York
ヤン・ステーンは17世紀オランダの画家です。
静物画、宗教画、風俗画など多様なジャンルを手掛けました。
ヤン・ステーンが描く風俗画は、彼が経営していた居酒屋で観察したのか、庶民を題材にしたものが多く存在します。
この絵には、物思いにふける女性、医者らしき人物と女性の親族と思われる男性が描かれています。
ドアの上に飾られているキューピットなど絵の中にあるモチーフによって、女性が恋の病を患っていることを暗喩しています。
また、医者は彼女の症状がわからず見当違いな処置をしており、恋の病は医者でも直せないことが風刺されているように思われます。
参考文献
Metropolitan Museum of Art, New York: https://www.metmuseum.org/art/collection/search/437748
Google Art & Culture: https://artsandculture.google.com/entity/m01h34g?hl=ja